Manandaは大きく①行動履歴をxAPI(Experience API)仕様に準じた標準形式で出し入れする
LRS(Learning Record Store)機能と②行動履歴に基づく
アクティビティの可視化・管理の機能を提供するサービスです。Mananda Developerでは、主に開発者向けに Mananda の機能を活用いただくための情報を提供していきます。
米国国防省のAdvanced Distributed Learning Initiative(以下、ADL)が公開しているExperience API(以下、xAPI)仕様
* 1からの抜粋。
The Experience API is a service that allows for statements of experience to be delivered to and stored securely in a Learning Record Store (LRS).
Experience APIは、Learning Record Store(以下、LRS)に経験のステートメントの安全な蓄積、配信を可能にするサービスである
The Experience API is dependent on Activity Providers to create and track these learning experiences
Experience APIは学習経験の生成、トラッキングにおいてアクティビティ・プロバイダに依存する
アクティビティ・プロバイダ(以下、AP)は次のように定義
* 2されています。
- APとは学習経験に関する情報を記録するためにLRSと通信するソフトウェア・オブジェクトである。
- LRSと相互にやり取りする実体をクライアントと呼び、クライアントとしてAPやレポーティング・ツール、LMS、他のLRSなどが含まれる。
- アクティビティとは「誰が、何を、どうした」における「何を」を形成するオブジェクト型である。
Defense Academies and Security Studies InstitutesのThe Partnership for Peace Consortium (PfPC) が発行している“CONNECTIONS The Quarterly Journal Vol.12, No.1, Winter 2012”に掲載されたADLのドキュメント“Mobile Learning and ADL’s Experience API”にあるExperience APIのオーバービューを読むとユーザの学習活動とxAPIの関係をより具体的にイメージできます(下図)。
- ユーザの経験や行動をモバイルデバイスやPCの上で動くAPが捉え、ステートメント化して、LRSに送信
- ステートメントの基本形式は「誰が、何を、どうした」である
- 実際の学習活動には、例えば学校、講座、講師、個人など様々なコンテキストがある
- xAPI仕様にはそうしたコンテキスト情報をステートメントに詳細に記述できるプロパティが定義されている
- ステートメントのコンテキスト情報を利用すれば、特定の学習コンテキストに基づき抽出・編成できるようになる
無機質なデータにコンテキスト(データが生成された状況や背景に関する情報)を付加するための標準仕様がxAPIです。またxAPIはLRSとクライアントがコンテキストに基づいた情報のやり取りをRESTfulに行う方法も定義しています。つまりxAPIへの対応にはアクティビティの設計、ステートメントの設計という従来になかった作業が伴うことを意味します。しかし、そうした設計が適切に行われていれば行動分析、プロセス管理、マーケティング・リサーチなど、より高度なサービスに活かすことができます。
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